事業継続力強化セミナーを開催しました。
2023年7月12日(水)に介護サービス事業者様を対象としたBCPセミナーを島根県様、公益財団法人しまね産業振興財団様に後援いただき開催しました。
定員は20名でしたが、満員となるお申込みをいただき、興味を持たれているテーマだと改めて感じました。
今回は島根県の防災力、事業継続力を高めたいと思う4社が集まり立ち上げた「しまね事業継続力強化普及委員会※」を立ち上げて最初のセミナーでした。
※株式会社CLIP、株式会社インフィニマム、Sea-Noise、株式会社アヴェントゥリストの4社が集まり立ち上げました。
2021年(令和3年)度の介護報酬改定に伴い、2023年度中に介護サービス事業所ではBCP策定や研修、シミュレーション訓練等が義務化されます。
この背景には近年のパンデミックや大規模災害の危険性が増している中、感染症や自然災害が発生した場合であっても、介護サービスが安定的・継続的に提供されることが重要であることを、厚生労働省が示しているためです。
今回のセミナーでは、BCPの実効性を高めるためのシミュレーション訓練や初動対応の重要性、風評被害といったSNSの危険性、災害時の保険の注意点等について、各専門家からお伝えさせていただきました。
介護サービス事業者におけるシミュレーション訓練について
弊社の発表では、義務化となっているシミュレーション訓練の方法についてお伝えさせていただきました。
BCP策定に関する情報は、厚労省からもガイドラインやひな型が公開されているのですが、シミュレーション訓練の方法については、情報がないためどのような訓練を行えば良いのか分からない方が増えてきています。
今回は参加者の方に地震を想定したシミュレーション訓練を体験していただきました。
参加者には訓練の重要性を認識していただくことを目的として体験していただきましたが、BCPを策定するだけではまだまだ実効性は不十分であると感じて頂けた様子でした。
初動対応能力が身につく効果的な訓練方法
続いてはSea-Noise、代表の宮崎哲人氏様から初動対応能力を身に着けるために必要な効果的な訓練について発表いただきました。
元消防士という貴重な経験を基にシミュレーション訓練だけでは、実行力が身につくわけではなく、実際に動いてみる実動訓練も重要だとお話いただきました。
風評被害に備える非常時における情報発信のポイント
株式会社インフィニマム、代表取締役CEOの福間正人氏からは平常時だけではなく、非常時にも重要な情報発信のポイントについてお話いただきました。
ホームページやSNSは良い側面だけではなく、扱い方は注意が必要なところがあります。
特に非常時であればどのようなことが炎上するか誰にも分かりません。そのようなことも含めてうまく付き合っていくことが必要だと発表いただきました。
過去事例から学ぶ保険の活用方法と注意点
最後に株式会社CLIP、取締役CFOの加瀬健志朗氏に過去事例を参考に保険の注意点について発表いただきました。
保険に加入していただけでは、保険金が支払われない事例などもあり、保険申請における注意点や定期的に見直しすることが重要だと説明いただきました。
今回は「しまね事業継続力強化普及委員会」として初めのセミナーとなりましたが、今回参加できなかった方もおられたため、引き続き行っていきたいと考えています。